-
ドリップとは? 食肉業界で対策が重要視される理由を解説
-
329View
ドリップは見た目の問題だけではありません。品質や衛生面、食品ロスにも影響を与えるため、食肉加工現場では適切な管理が求められています。
近年は人手不足や輸出需要の拡大、部分肉の細分化などを背景に、従来以上に安定した品質管理が求められるようになりました。
本記事では、ドリップの基礎知識から市場背景、現場で行われている対策までを解説します。
ドリップとは?まず知っておきたい基礎知識
ドリップとは、食肉から流出する水分のことです。食肉を保管・輸送する過程で発生し、真空包装やシュリンク包装を行った場合でも完全になくなるわけではありません。
ドリップには水分だけでなく、たんぱく質やうま味成分などが含まれているため、発生量が増えると商品価値にも影響します。
特に牛肉や豚肉のブロック肉では、保管期間や輸送距離が長くなるほどドリップ管理の重要性が高まります。

ドリップが引き起こす現場課題とは
ドリップが包装内に滞留すると、さまざまな課題が発生します。まず挙げられるのが見た目の品質低下です。包装内に液体が溜まることで商品価値が下がり、販売時の印象にも影響します。
また、ドリップは微生物が増殖しやすい環境をつくる要因の一つとされています。品質維持や衛生管理の観点からも、できる限り適切に管理することが重要です。
さらに、品質低下による値引き販売や廃棄は食品ロスの増加につながります。
近年は食品ロス削減への関心が高まっており、ドリップ対策は単なる包装資材の話ではなく、経営課題の一つとして捉えられるようになっています。

人手不足で進む「品質管理の標準化」
食肉業界では慢性的な人手不足が続いています。従来は経験豊富な職人が行っていた加工や包装作業も、現在では外国人材や新規スタッフが担当するケースが増えています。
その結果、現場では「誰が作業しても一定品質を維持できる仕組みづくり」が求められるようになりました。
包装資材にも同様の傾向が見られます。
単に吸収性能が高いだけでなく、
・作業手順を統一しやすい
・向きや使用方法が分かりやすい
・教育しやすい
といった要素が重視されるようになっています。
品質管理の標準化は、今後さらに重要なテーマになると考えられます。
輸出拡大で高まるドリップ管理の重要性
国産食肉の輸出は年々拡大しています。輸出向け製品では、国内流通よりも輸送期間が長くなるため、その間の品質維持が大きな課題となります。
輸送中にドリップが増加すると、
・商品価値の低下
・品質劣化
・クレームリスク
などにつながる可能性があります。
そのため輸出向け食肉では、吸収性能や包装安定性を重視したドリップ管理が行われるケースも増えています。
また近年は部分肉の細分化も進んでおり、用途やサイズに応じた細かな包装設計が求められるようになっています。

ドリップ対策として活用される吸収シート
こうした課題への対策として広く活用されているのが、食肉向けドリップ吸収シートです。吸収シートは発生したドリップを吸収するだけでなく、真空包装時の空気排出を助ける役割を持つ製品もあります。
包装内の余分な空気を減らすことで、
・品質維持
・包装安定化
・輸送時のトラブル防止
につながります。
近年は吸収量やサイズ、用途に応じたさまざまな製品が展開されており、食肉加工現場の品質管理を支える資材として活用されています。
食肉真空包装向けの専用ドリップ吸収シートとして長年採用されている製品の一つが、第一衛材の「サンサーランド」です。
前回の記事にサンサーランドの特徴や選定ポイントについて詳しく紹介しています。
ぜひチェックしてみてください。

リンクをコピーする
企業概要
| 会社名 | 第一衛材株式会社 |
|---|---|
| 事業内容 | 大人用紙おむつ、医療用紙製器具容器 生理用ナプキン ペットケア関連製品 ディスポタイプ(使い捨て)製品 産業資材製品(油吸着材、鮮度保持シート、ドリップ吸収シート、葬儀用品、防災用品) 各種ギフト用品などの商品開発、製造、販売 |
| 本社所在地 | 香川県観音寺市豊浜町和田浜1610-2 |
| 創立 | 昭和40年12月 |
| 代表者 | 星川浩毅 |
| 資本金 | 4,500万円 |
この記事の関連記事
「2層目専用」と思われがちなCF油トリマン、1層目でも使える裏技
CF油トリマンは、グリーストラップの2層目に浮かべて使うのが基本的な使い方です。 トングで掴んで交換するだけなので、粉末タイプの掻き取り清掃と比べて清掃時間を大幅に短縮できる商品として、すでにラーメン店やベーカリーなどで導入が進んでいます。 今回は、この基本の使い方に加えて、1層目(浅いバスケット)でも活用できる裏技を、実店舗の実測データととも…
CF油トリマンは、グリーストラップの2層目に浮かべて使うのが基本的な使い方です。 トングで掴んで交換するだけなので、粉末タイプの掻き取り清掃と比べて清掃時間を大幅に短縮できる商品として、すでにラーメン店やベーカリーなどで導入が進んでいます。 今回は、この基本の使い方に加えて、1層目(浅いバスケット)でも活用できる裏技を、実店舗の実測データととも…
水や油で滑りにくい耐久性のある厨房靴 「キッチンリーダー KL-01」
ノロウイルス対策リーフレット(2026年9月改訂版)を公開──無料でダウンロード・印刷できる啓発ツール
ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、毎年秋から春ごろにかけて発生しやすくなります。 アルボースでは、Webサイト「衛生ひろば」の衛生情報コーナーで、ノロウイルス対策リーフレットの2026年9月改訂版を公開しました。 データは無料でダウンロードと印刷ができます。施設内の掲示や社内教育に使えるため、得意先への情報提供ツールとしても活用できます…
ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は、毎年秋から春ごろにかけて発生しやすくなります。 アルボースでは、Webサイト「衛生ひろば」の衛生情報コーナーで、ノロウイルス対策リーフレットの2026年9月改訂版を公開しました。 データは無料でダウンロードと印刷ができます。施設内の掲示や社内教育に使えるため、得意先への情報提供ツールとしても活用できます…
モウソウチク抽出物について(001)
モウソウチク抽出物とは、日本に生育するイネ科のモウソウチク(孟宗竹)の茎の表皮から得られたエキスです。竹の表皮を分離採集して粉末化したパウダーを、エタノールで抽出することによって得られます。抗菌作用や酸化防止作用を持ち、厚生労働省から食品添加物として使用・販売等が認められている成分です。
モウソウチク抽出物とは、日本に生育するイネ科のモウソウチク(孟宗竹)の茎の表皮から得られたエキスです。竹の表皮を分離採集して粉末化したパウダーを、エタノールで抽出することによって得られます。抗菌作用や酸化防止作用を持ち、厚生労働省から食品添加物として使用・販売等が認められている成分です。
HACCP対応をもっとラクに!現場が喜ぶ衛生管理の工夫
食品工場の衛生管理に最適な、高pHアルカリ電解水生成装置と、食品衛生法に適合した合いマークペンのショクエーペンをご紹介します。
食品工場の衛生管理に最適な、高pHアルカリ電解水生成装置と、食品衛生法に適合した合いマークペンのショクエーペンをご紹介します。