【FOOMA JAPAN 2026】「そのラベル、本当に合ってる?」サトーブースで見た食品現場のミス防止DX
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サトーといえばラベルプリンターや自動認識技術のイメージが強い企業ですが、今回の展示で印象的だったのは「ラベルを発行する」ことではなく、「そもそも現場でミスを起こさせない仕組み」に力を入れていたことです。
食品工場や惣菜工場、外食チェーンでは、原材料管理や期限管理、ラベル発行業務が今も手書きや目視確認に頼る場面が少なくありません。
今回の展示では、AI画像認識、QRコード、RFID、クラウド管理を組み合わせ、人手不足時代の現場課題にどう対応するのかが紹介されていました。
「入力ミス」「貼り間違い」は今も現場の悩み
ブースで最初に紹介されていたのは、原材料管理ラベルの発行支援システムです。担当者によると、食品工場では今もロット番号や賞味期限を手入力している現場が少なくないとのこと。
入力ミスやラベル貼り間違いが発生すると、その後のトレーサビリティや品質管理にも影響します。
実際に導入企業からは、
「そもそもラベルを間違えて発行してしまったら管理も何もない」
という声もあるそうです。
現場では検品、計量、製造作業を並行して行うため、作業者にかかる負担は決して小さくありません。
AIが原材料を判定。ラベル発行前にチェックする仕組み
今回の展示で来場者の関心を集めていたのがAI画像認識です。原材料や製品をカメラで撮影すると、AIが対象物を判定し、候補を表示。作業者が確認後にラベル発行へ進む流れです。
さらに、
・商品名
・売価
・アレルゲン情報
・消費期限
・マスターデータ
など複数項目を照合し、ラベル内容をチェックする仕組みも紹介されていました。
担当者は、
「経験の浅いアルバイトや新任者でも判断しやすい環境を作りたい」
と話しており、人に頼り切らない運用を目指していることが伝わってきました。
外食チェーンの課題は「食材期限管理」
もうひとつ興味深かったのが食材期限管理システムです。外食店舗では、
「マグロだから明日まで」
「カットした野菜だから今日中」
といった判断を経験者が行っているケースも少なくありません。
しかし、人によって判断が変わると廃棄ロスや品質リスクにつながります。
サトーの提案では、クラウド上のマスターデータを利用して食材ごとの期限を自動計算。
QRコード付きラベルを発行することで、
「いつまで使えるのか」
を誰でも同じ基準で確認できるようになります。
本部側も発行履歴を確認できるため、多店舗展開企業の品質管理担当者にとっても安心材料になりそうです。
RFIDで棚卸はどう変わるのか
ブース内ではRFIDを活用した在庫管理の展示も行われていました。食品工場では数千点規模の資材や部品を管理することも珍しくありません。
担当者によると、
「本当は1つあれば足りる資材を、複数工場で重複して持っているケースもある」
とのこと。
RFIDを活用すれば複数資材を一括で読み取り、棚卸業務の負担軽減や在庫の見える化が期待できます。
LEDを使ったピッキング支援やリアルタイムダッシュボードの展示もあり、将来的な現場運用のイメージが分かりやすく紹介されていました。
ラベルメーカーから“現場改善提案企業”へ
今回の取材で感じたのは、サトーが単なるラベルメーカーではなくなっていることです。AI画像認識、RFID、クラウド管理、小型ロボット、さらには小ロット対応のデジタルパッケージ印刷まで。
展示内容はラベル発行の枠を超え、食品工場や外食チェーンが抱える人手不足や品質管理の課題解決に向かっていました。
包装資材ディーラーの視点で見ると、
「ラベルの話」ではなく、
「現場のミス防止」
「期限管理」
「棚卸効率化」
「省人化」
といった切り口で提案できる可能性を感じた展示でした。
今後、こうしたデジタル技術が食品現場でどこまで浸透していくのか注目です。
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企業詳細
| 会社名 | 株式会社サトー |
|---|---|
| 事業内容 | 自動認識ソリューション商品(ラベルプリンター、RFIDプリンター、ラベル自動印字貼付機、ソフトウェア、シール・ラベル、RFIDタグ、ハンドラベラー等)の企画、開発、設計、製造、販売、保守。バーコードリーダー、RFIDリーダー、自動貼りロボットなど他社周辺機器を組み合わせた総合的なソリューションの企画提案 |
| 本社所在地 | 〒108-0023 東京都港区芝浦3丁目1番1号 msb Tamachi 田町ステーションタワーN |
| 創立 | 1951年5月16日(創業1940年) |
| 代表者 | 代表取締役 社長執行役員 グループCEO 小沼 宏行 |
| 資本金 | 84億円(2026年3月31日現在) |
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